祇陀寺拝観

道路より山門に臨む
道路に面して「曹洞宗」「祇陀寺」と書かれた石柱のある塀は大正13年4月につくられた。


駐車場から見る庫裡、鐘樓、山門、位牌堂、本堂。
右の庫裡の後方に見える銀杏の木はこの付近では最も背が高い。


道路から一歩中に入るとすぐ右手に若い芸術家の作品がある。檀家のひとりが、若手芸術家を支援していて、ここに置いたもの。


山門手前右手にあるこの石には、正面に「禁葷酒」、向かって左側面に「諸悪莫作」、向かって右側面に「衆善奉行」と書かれている。
葷酒(匂いの強いネギやニラなどの野菜と酒は禁止、また悪いことはやめて善いことをしましょう、という意味。


山門。屋根には祇陀寺の雨龍の紋と龍が見える。明治36年建立。


山門にかかる扁額は西有禅師揮毫による「青龍山」。


山門をくぐるとすぐ右手に鐘樓がある。梵鐘は戦争で供出されたものの、昭和三十二年に新製し、大本山總持寺渡邊玄宗禅師による撞き初めが行われた。


前庭。一見変哲のない庭のようだが、約五十種の植物を植え込んである。「参拝者の気持ちが安らぐ庭」をコンセプトに野田坂緑研究所に設計していただいた。故人を偲ぶ心にそっと寄り添うこの庭は、早春から初冬まで花が絶える日がない。


合祀墓「無相塔」。山門を入ると本堂との中間左手にある。有縁の方も無縁の方も、みんなで一緒に入りましょうというお墓。


ギダジベニ。祇陀寺だけに咲く珍しい品種の桜。学名がギダジベニ。


庫裡の玄関


壇信徒入口。今まで風雨が吹きさらしだったのがようやく風除室が出来き、立派な玄関に生まれ変わった。


本堂入口。段差のきつい階段にようやく手すり用の欄干が付いた。


本堂の入口にも山門と同じく西有禅師の揮毫による祇陀寺の扁額がある。扉のすりガラスには祇陀寺の紋が入っている。


向拜の柱の上には獏と麒麟がいる。


両脇に獏と麒麟、そして中央には龍が宝珠を持っている。


檀信徒の入口を入ると右手に茶の間がある。ここで檀信徒の皆様と親しくお話させていただく。


茶の間の左奥が座敷(書院)。ご法事のときのお斎の部屋にもなる。


座敷から見る裏庭。正面奥と右手には昔池があった。この池から青龍が南昌山の方に飛んでいったという伝説もある。左奥には歴代の和尚さんのお墓がある。
一般の方は管理上の都合からお参りできない。


裏庭から和尚さんのお墓に向かうところにある青龍門。平成五年に本堂の屋根を瓦葺から銅板葺きにしたときに外しておいたものを平成十七年に修復してこのような形にした。龍は瓦と同じ素材で作られている。明治二十六年に本堂を再建したときのものと思われる。


和尚さんのお墓。一般の方にはお入りいただけないので、写真でお参りください。
中央に開山塔、両脇と後ろに歴住、前住、亡僧の墓石が並ぶ。


和尚さんのお墓の奥にひときわ高くそびえる銀杏の木。この付近では一番高い木だ。


本堂の大間。正面奥にはご本尊の釈迦牟尼仏が祀られている。


檀信徒入口から入って本堂を見たところ。ご寄進いただいたお参り椅子が並んでいる。


本堂の大間(和尚さんがお勤めをする本堂の中央部分)の天井には龍の絵がある。普段天井を見上げることが無いので気がつかない方も多いことだろう。


内陣(ご本尊様をお祀りし、須弥壇などがある部分)の天井にも花の絵が描かれている。


祇陀寺のご本尊はお釈迦様、脇侍は、普賢菩薩と文殊菩薩。須弥壇の奥に祀られている。


開山堂。ご本尊様の裏にある。中央に祇陀寺の開山和尚、両脇に曹洞宗を開かれた道元禅師、曹洞宗を広められた瑩山禅師の両祖を祀り、手前の右側と左側に歴代の和尚様のお位牌をお祀りしている。


本堂の右奥の部屋「室中」には曹洞宗の中興といわれる金沢大乗寺26世月舟宗胡和尚の揮毫による「師子窟」の額がある。


文殊堂。ご本尊様の脇侍とは別に本堂の左奥の部屋に文殊菩薩をお祀りしている。
この部屋には盛岡三十三観音の4番と8番の観音様や、十六羅漢像が祀られており、種々の勉強の間にもなる。


文殊菩薩像の上にある「文殊堂」の文字も西有禅師によるもの。


位牌堂。祠堂ともいう。仏になってからもお寺を護持していきます、ということでお位牌を安置している。毎朝、祠堂諷経をし、檀家の皆様のご先祖様に回向している。
位牌堂の正面中央は地蔵菩薩。


昭和五十二年に完成した位牌堂だが、檀家のご先祖様には窮屈な思いをさせている。


南昌山。本堂の左手廊下側(西序)には南昌山を祀っている。(祇陀寺の由来参照)
中央に青龍権現、両脇に大滝の龍神、庚甲淵の龍神を祀っている。


境内墓地。立錐の余地もない。他人のお墓をまたいでいかないと拝めない墓地もある。どちら様にもご迷惑をおかけしている。



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(2011年3月14日)


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