十六羅漢

五智如来

密教の金剛界曼荼羅に登場する仏で、大日如来を中心に東西南北に配された仏を称して、五智如来という。
東に阿閦如来、西に阿弥陀如来、南に宝生如来、北に不空成就如来がいる。正しくは、五智如来は金剛界にしか存在しないが、金剛界と胎蔵界は表裏一体を成していると考えられていることから、胎蔵界にも五智如来が存在する。呼名は違うが、やはり中心に大日如来、東に宝幢如来、西に無量寿如来、南に開敷華王如来、北に天鼓雷音如来と呼ばれる如来が配されている。
五智とは五つの智慧のこと。大日如来は五つの智慧のすべてを有し、阿閦如来は大圓鏡智、宝生如来は平等の心、阿弥陀如来はすべてを見逃さない力、不空成就如来は人々を救済して成すべきことを成し遂げる智慧をそれぞれもっているといわれている。
茶畑児童公園の五智如来は左から、大日如来、多寶如来(宝生如来)、釈迦如来(不空成就如来)、阿弥陀如来、阿閦如来の順で一列に並んでいる。


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